コロナ問題により、今年のプロ野球は6月21日の開幕となり、開始が大幅に遅れてしまったわね。これは、致し方ないことだと思うわ。プロ野球で思い出すのは、変わったバッティングフォームの選手がたくさんいたことよ。代表的なバッティングと言えば、次のようなものになるかしら:
ピンクレディーのヒット曲「サウスポー」のモチーフとなった王選手の代名詞であり、多分これが一番有名な個性的打法ね。片足を上げることによってボールを手元まで引き付けたり、打つタイミングを取りやすくするために生まれたらしいのよ。ただ、下半身への負担が大きく、下半身の弱い選手は軸もぶれやすいため習得が難しく、また、上半身に頼らず、強靭な下半身とバランス感覚が要求されるので、自分の物にするのは至難の業らしいのよ。
写真:http://blog.livedoor.jp/lingzhung-threestar/archives/52473129.html
神主打法:
三冠王を三回も獲得した落合選手のバッティングフォームがこう名付けられているのだけど、バットを前に倒し長くボールを見極め、広角に打ち返す打法で、落合選手は「レフトにスライスをかけ、ライトにフックをかける」打法であると語っているらしいの。パワーのある外国人に対抗するために自身で試行錯誤を繰り返し、編み出した打法とのことよ。
写真:https://yarilog.com/baseball-swing-ochiai/
オリックス時代のイチロー選手の代名詞となったのが「振り子打法」なのよね。投手側の足をすり足のように移動させ、身体を投手側へ移動させながらスイングするこの打法は、1993年シーズンに当時の河村健一郎二軍打撃コーチに寄って発案されたとのことで、後に、坪井智哉選手、福浦和也選手、川崎宗則選手などが用い、パワーが無い選手でも強い打球が打てるというメリットがあるとのことよ。
写真:https://news.livedoor.com/article/detail/16358046/
ガニ股打法:
中日、横浜で活躍した種田選手のガニ股打法は、打撃不振に陥っていたシーズンに、左肩が内側に入りやすいという癖を矯正するために種田選手自身が開発した打法とのことよ。「始めから身体を開いて左をつま先立ちすれば、左肩は内側へ入らない」という考えに基づきガニ股打法に変えた2000年シーズンには打率314を記録し、カムバック賞を受賞したことは、私の記憶の片隅にあるわ。
写真:https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13197154738
八重樫打法:
ヤクルトの名物選手、八重樫選手の打法で、「八重樫打法」と呼ばれていたらしいのよ。1983年当時の打撃コーチで、選手時代「怪童」と呼ばれた中西太氏と二人三脚で作り上げられ、八重樫選手が普通に構えると、投手がメガネの縁にかかり視界から外れてしまうために編み出されたとのことよ。フォーム改造後の1985年シーズンには自身初のベストナインを受賞したらしいのよ。
写真:https://middle-edge.jp/articles/j3U2s
てんびん打法:
昔の球団大洋ホエールズなどで活躍した近藤選手の打法で、新人年のキャンプ時に、左肘の痛みのため、速球の対応がうまくできずに悩んでおり、試行錯誤の末にたどり着いたのが、「剣道の構えを真似てみたらどうか」という着想から編み出されたこの「てんびん打法」とのことよ。右手でグリップエンドを握り、痛めた肘の負担を減らすべく左手はバットの中ほどに添え、頭上に寝かせて構える…。そんな独自の打法を編み出した近藤選手は、1年目からレギュラーを獲得し、肘の痛みがすっかり治ったあともこの打法を継続し、長らく大洋のクリーンナップとして活躍したらしいのよ。バッティングフォームを見ているだけで、タイミングを上手くとれそうな気がするわ。
写真:https://ameblo.jp/yamashiro1944/entry-11833640837.html
こんにゃく打法:
近鉄バッファローズで選手として活躍された梨田選手のバッティングフォームで、1年後輩の有田選手に正捕手の座を奪われてしまったことで、挽回を期すべく、課題の打撃面で改善を目指し案出されたのがこの打法らしいのよ。打席でバットを正面にコンパクトに構えながら、プルプルと身体を小刻みに揺らすのがこんにゃくのブルプルに似ているため「こんにゃく打法」と命名されたらしいのよ。これにより、テイクバックの際に手が下がってしまう癖が解消され、全身が安定し、そして、徐々に出場機会を増やし、1979年にはレギュラー奪還に成功したとのことよ。梨田さんと言えば、今年、新型コロナウイルスに感染し、長期間の闘病生活の後、見事生還されたことでも有名よね。
写真:https://www.pinterest.jp/pin/857724691512299202/
猫背打法と担ぎ打法:
猫背打法は、西鉄活躍された頃の竹之内選手のバッティングフォームで、写真を見ていると、いい意味で笑ってしまうわ。阪神への移籍後、担ぎ打法へ変更し、極端なフォームチェンジになったわね
写真:https://ameblo.jp/1217-0904/entry-12291213623.html
個性的な打法は、他にもいろいろあると思うけど、共通して言えることは、それぞれのフォームが偉大な記録やそれなりの記録を残しているってことかな。私的には、記録より記憶の方を重要視しているので、すべてのフォームが素敵に見えるわ。プロの世界では、きれいなフォームの優等生選手にする金太郎飴的な選手より個性的な選手の方がファンをより楽しませてくれるのよね。
アッキーの久々の野球コメントでした。では、またね!